つっぱる感じやちょっとしたむず痒さ。これくらいは軽度の乾燥かもしれませんが、ヒリヒリとした刺激を伴うようになったら、要注意。乾燥性敏感肌の可能性もありますし、ほかの肌トラブルかもしれません。
保水や保湿をしてカバーしようと、化粧水でスキンケアしただけでもヒリついてしまうとか、洗顔の段階で既に違和感がある…。
ここまできたら、普段のお手入れだけでは不十分。肌の状態に合ったスキンケア対策をしなければなりません。
乾燥は、肌の不調だけでなく肌の悩みほぼ全てにつながります。ヒリヒリを感じるほどに悪化してしまう原因を突き詰めて、対策を考えてみましょう。
乾燥肌がヒリヒリしだしたら注意!
「何でもなかった肌が、ある日突然かゆみを感じたり、ヒリヒリしたりするようになってしまった」なんてことありませんか?それは肌が乾燥しているサイン。
その原因のひとつに間違った洗顔方法やピーリングなどがあります。洗顔が大事だからと、強くこすったり、タオルで ゴシゴシ拭いたりして肌を傷めてしまったり、ターンオーバーを回復させるためのピーリングも過剰に行なったりして肌にダメージを与えてしまっているかも。
夜型の生活習慣による慢性的な睡眠不足なども乾燥肌の原因のひとつ。
また、エアコンを使用する都市型の生活によって私たちの肌は一年中乾燥しやすい環境にさらされています。
さらに、近年は季節の変わり目などに花粉症やアレルギーを発症し、肌の乾燥で悩む人がますます増える傾向にあるのです。
風にあたったり、日焼けしたわけでもないのに、肌が常にヒリヒリする状態になったら「敏感肌」になっているかもしれません。
そんな時、「保湿が大事」とばかりに、化粧水で補おうとする人がいますが、化粧水だけでは不十分です。
さらに、そのままにしておくと、小じわやたるみの原因となり、老けて見えてしまうことも。
このように、乾燥肌対策はいわばエイジングケアとも言えることがわかりますね。早めに対策をとるようにしましょう。
何故ヒリヒリするまで肌が乾燥してしまうの?
肌の乾燥の原因は、肌の表皮の新陳代謝を促すターンオーバーの乱れによって、「角質層」の働きが弱まり、肌のバリア機能が低下によるもの。
本来、私たちの肌には紫外線やほこりなどの外部の刺激から保護してくれる皮脂などのバリア機能が備わっており、スクワランなどの成分で肌表面にあり、セラミドやコレステロールなどの細胞間脂質が角質細胞の隙間を埋めています。
しかし、その皮脂が年齢とともに少なくなり、細胞間脂質も減少することで、細胞間脂質不足より肌の水分保持機能も弱まってしまうことに。
そのため、肌が乾燥してしまい、炎症を起こしやすくなることで、かゆみを感じたり、ヒリヒリするようになるのです。
こうした症状が日常化することで敏感肌になるケースも。加齢とともに、肌の表皮が少しずつ薄くなってくることで、その傾向は強くなります。
乾燥からくるヒリヒリした肌の違和感だけでなく「カサカサになっ肌が白く粉を吹いた」「かゆいのでかきむしって、傷だらけになった」というケースもあるでしょう。
それが悪化したり、熱を持ったりしているようなら、皮膚科を受診するなど早めの対策が必要です。
肌がヒリヒリするまで重度な乾燥肌にならないための対策方法
乾燥肌や敏感肌になると、ちょっとした刺激でもヒリヒリしてしまうため、肌のお手入れをお休みしがちですが、こうした場合こそ、正しいお手入れ方法での対策が大切です。
その際は添加物不使用など低刺激のスキンケアを使用するのがおすすめ。
また、外部の刺激から肌を守り免疫力を高めてくれる成分として、もともと肌に備わっている成分でうるおいを与える「セラミド」、コラーゲンを増やして肌を健やかにする「レチノール」があげられます。
高い保湿効果が期待できる「ワセリン」「尿素」「ヘパリン類似物質」、紫外線によるダメージを軽減する「ビタミンC誘導体」もプロテクトやコンディション向上にてき面。
このように、さまざまな成分があるので自分に何が必要か?考えたスキンケア選びをすることも、乾燥肌対策には重要です。
乾燥肌対策のポイントは、コレ!
①洗顔はやさしく
保湿成分入りのクレンジング剤や泡タイプの洗顔剤を使った上で、ぬるま湯でやさしく洗い流し、タオルでごしごしこすったりしないよう注意します。
また、ピーリングは週に1回程度にするなど過度に刺激を与えないように。
②「オイル美容」も有効
アルガンオイルやオリーブオイルなど天然の植物油を使った「オイル美容」も乾燥肌の対策として有効です。
③こまめな保水を
乾燥しやすい人は、外出時には、ミスト状の化粧水を持参して、こまめに保湿するのがおすすめ。
④ボディ兼用のクリームでケア
顔とボディに使用できる保湿クリームがあるので、入浴後のケアを習慣にしたいもの。
肌の新陳代謝を促すターンオーバーは、睡眠や食生活とも深く関わっています。
肌の再生を促すよう夜10時~午前2時までの「睡眠のゴールデンタイム」を意識して「質のよい睡眠」を取ることも大切です。
同時に、肌の代謝に換わるビタミン、ミネラル、タンパク質を十分摂取する食生活や、ストレスをためないよう適度な運動をするなどの生活習慣を心掛けましょう。